『カブトムシ』 played by 秦基博

カバーアーティスト:秦基博
オリジナルアーティスト:aiko

秦基博のガラスの声っぷりを、余すところなく味わえる名カバー。
テレビ番組「僕らの音楽」で披露されたナンバーだ。


aikoの曲は、聞いた瞬間にわかるくらい独特のメロディラインをとる。
個性的な半音の動きというか、敢えて不安定な感じを演出するかのような、「aikoらしいメロディ」というのが存在する。

おそらくaikoにとっては、自然で歌いやすいメロディなのだろうが、一般的(というのを無理やり定めたとして)には、結構音が取りづらいと思う。

たぶん、カラオケとかでaikoの曲を歌っても、自分では気付いていないかもしれないが、実は結構音を外している、なんてことはありそうだ。


そんなaikoの曲をカバーするのだから、それなりにチャレンジングではある。

でも、そこはさすがの秦さん。

ちゃんとそのメロディラインも自分のものにして、そしてaikoに負けない個性のある透き通った声で見事に歌い上げている。



ところで、このカブトムシのサビに出てくる「少し背の高いあなたの耳に寄せたおでこ」という歌詞。なんでおでこなんだろう、とずっと不思議に思っていたのだけど、ある日そのシーンを想像してみたら謎が解けた(気がした)。


おでこが耳にあるとき、たぶん鼻は首筋にくる。
そして首筋は、身体の匂いを分泌しやすい場所。
だから「甘い匂いに誘われたわたしはカブトムシ」と続くんだ。


といって、「首筋」っていう単語は、どちらかというとセクシーな部類に入る言葉なので、かわいらしい曲の世界観を壊さないように、むしろその演出をもっと高めるように、「おでこ」という言葉を選んだのではないか。


なんて、ボクの想像なのだけれど。



そんな歌詞にも注目してもらいつつ、秦基博が歌うaikoの「カブトムシ」。
ご堪能あれ。

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